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【未来予想】健康管理のためのウェアラブルデバイスが普及する

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時間を見るためではなく、健康管理のためのスマートウォッチに注目

https://youtu.be/Lyv0_GIGSbY

先日グーグルはFossilのスマートウォッチ事業を4000万ドルで買収。

そして親会社であるAlphabetの子会社Verilyは、心電図の取れるスマートウォッチであるStudy Watchについて米国食品医薬品局(FDA)より承認を受けました。

Study Watchは、Verilyとその研究パートナーによる臨床研究におけるシームレスでスケーラブルなデータ収集を目的とした治験用医療機器です。

このデバイスは、特殊なセンサーとグーグルのクラウドインフラを利用して生理学的データと環境データを取得および分析するように設計されています。

Study Watchは心電図、心拍数、運動状態などを計測することができ、パーキンソン病などの深刻な症状を調べることを目的にしています。

このようにウェアラブルデバイスを用いて体に関する様々な情報を取得し、難病の克服や新薬創造につなげていく流れが加速しています。

製薬メーカーが医療機器としてのウェアラブルデバイスの可能性に着目

Study Watchを用いたVerilyの研究には日本の武田薬品工業が参加

武田薬品工業のプレスリリースによると、2018年12月18日に「Verily社(米Alphabetの子会社)とパーキンソン病患者の運動症状を測定するVerily社のウェアラブルデバイスであるStudy Watch®(以下「Study Watch」)を用いた共同研究の提携を開始した」ことを発表しています。

パーキンソン病は加齢と関連しており、日本では16万人の患者さんがいます。

VerilyのStudy Watchを用いることで、臨床研究で継続的に測定可能なデータを収集することをを通して、新薬創出にも繋げていく狙いが見られます。

Apple Watchとジョンソン・アンド・ジョンソンの心房細動についての共同研究

AppleとJohnson&Johnson は脳卒中の主な原因となる心房細動(AFib)を計測することにより診断を迅速化できるかどうかをの検証を行っています。

Johnson&Johnsonによると、脳卒中の主な原因である心房細動は米国で毎年約13万人の死亡と75万人の入院を引き起こしています。

致命的な合併症が発生するまで、最大30%の症例が診断未確定とされています。ちなみに世界中では、約3300万人がこの症状を抱えています。

Apple Watch Series 4は不整脈の通知機能、FDA認定のECGアプリがあり、AFibを検出するように設計されています。

この機能を用いることで脳卒中の可能性が高いユーザーに対して、注意を促したり、診断を迅速化することができると期待されています。

血圧や血糖値など生活習慣病の原因が測定できるスマートウォッチの普及が進む

現在のスマートウォッチにできる健康管理機能

現在のところ、スマートウォッチでできる健康管理機能は「脈拍測定」と「血中酸素飽和度」、「心電図」そして「血圧測定」です。

そのうち、血圧に関しては、最新の研究では高い精度で計測することができていますがまだ実用化には至っていません。

以前の記事でも論じたように血圧は変動しやすいため正確に計測することが難しいからです。

https://thesmartwatch.info/semiro-v10-pressure/
https://thesmartwatch.info/wearable-blood-pressure/

血糖値や血圧をスマートウォッチで計測できるか?

血圧のほか血糖値も糖尿病の指標となる重要な値です。

これらの指標がスマートウォッチ一つで計測することが可能になれば多くの病気の原因となる指標を定期的に記録することができます。

これらのデータは医療の研究発展つながるのはもちろんのこと、日常的な健康状態のため、そしてかかりつけ医の診断における重要な根拠として、より正確な診断が下せるようにになる可能性があります。

スマートウォッチに取り込まれる可能性のある血糖値管理の最先端

糖尿病の患者さんは血糖値の急激な変動時などにインスリンを注射で打つため、「血糖自己測定」を行うことがあります。

そのためにとても、簡単に血糖値測定ができる機器が販売されています。

血糖値を測定するためには血液を採取する必要があります。

この手間を減らせるFreeStyleリブレは2週間に1回取り替えるセンサーと本体で構成された血糖値管理のための機器です。

コントロール良好な1型糖尿病患者241例を対象に、新開発のセンサー型(非接触型)血糖モニタリングシステムが従来型血糖モニタリングに比べ低血糖曝露時間を減らせるかを無作為化試験で検討。ベースライン時と6カ月後を比較すると、低血糖曝露時間はセンサー群で1.39時間、従来群で0.14時間減少していた。センサー群の低血糖曝露時間減少率は38%だった。

https://www.m3.com/open/thesis/article/16849/

まとめ

ウェアラブルデバイスは元々スマートフォンの小さい版として認識されてきましたが、ここに来て身体に密着しているという利点を生かした健康管理用の医療機器としての可能性が注目されています。

ただの時計ではなく、自分のことをよく知るためのツールとして考えれば、健康寿命も伸びている長寿な現代社会ではニーズが益々増えそうです。

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