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Apple Watchの独走を追いかけるGarmin, Fitbit, Samsung
Strategy AnalyticsのGlobal Smartwatch Vendor Market Shareレポートによると
世界のスマートウォッチの出荷台数は2018年で史上最高の4,500万台に達したという。
2018年スマートウォッチ市場は56%の伸びを示し、マーケットリーダーとしてAppleが市場のうちの51%を占めていることが明らかになった。
主力スマートウォッチメーカーがマーケットの8割を占める
Appleの次に2位Fitbit、3位にSamsung、そして4位にガーミンがシェアを獲得している。つまり、この4社がこの分野の主要企業と考えられる。
そして、全世界で出荷されるすべてのスマートウォッチのうち8割を占めている。
Appleのマーケットシェアは低下している
「Appleは、2018年第4四半期に920万台のスマートウォッチを出荷し、2017年第4四半期の780万台から18%増加しました。」とStrategy AnalyticsのエグゼクティブディレクターNeil Mawstonは述べているという。
Apple Watchは着実にその出荷数を増やしてはいるが、スマートウォッチ市場全体の伸びに伴った成長はしていない。
そのため「アップルの世界的なスマートウォッチ市場シェアは、前年同期の67%から当四半期には51%に落ち込んだ。」と指摘している。特にFitbitとSamsungのシェアが拡大しており競争は激化している。
低価格帯と中高価格帯に二分化、今後は低価格の健康管理用途の伸びが期待できる
スマートウォッチはすでに中国系メーカーより安価なフィットネストラッカーとしての
機能を備えた製品発表されておりApple Watchだけの独壇場ではなくなっている。
Germinはアウトドア向けの高額スマートウォッチに特化しており、
Fitbitは低価格帯のフィットネストラッカーとしての機能を備えたモデルでシェアを伸ばしている。
またサムスンは独自OSを備えたモデルを発表しており、GoogleともAppleとも距離を置く戦略をとっている。価格は3万円程度と決して安くはない。
しかし、Apple WatchやGerminの高機能スマートウォッチと比較すると
同程度の性能での価格は抑えられており、人気が出ているものと考えられる。
成長するスマートウォッチ市場は中国系メーカーの猛追に注目
調査会社Morder Intelligenceのレポートによると、2017年に4150万台と予測されたスマートウォッチの出荷台数は2018年から5年間の予測期間(2018-2023)に18.02%のCAGR(年平均成長率)で市場が拡大し、2023年までに1億1,038万に達すると予想されている。
その中で、今後存在感を高めることが予想されているのは中国系メーカーである。Huami、Huawei、Matrix、Polar、Suunto、Ticwatch、Withingsといったメーカーは今後のキープレイヤーとなる可能性があり動向が注目される。
スマートウォッチはデジタル市場における新しいトレンドであり、
IC技術の急速な進歩は市場におけるさらなる成長を推進すると期待されている。
前出のMorder Intelligenceでは世界は移動通信システムの重要性を認識しており、
スマートウォッチ市場の成長にさらなる急増をもたらしていると指摘している。
スマートウォッチ市場レポート・データのリンク集
スマートウォッチの市場動向についてはIDCや新社会システム総合研究所などが、
ウェアラブルデバイスに関するレポートを発表しています。
専門家によるウェアラブルデバイスやスマートウォッチに関する最新の技術動向、
マーケットレポートについてはThe Smart Watchでも作成を承っています。