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Huawei(ファーウェイ)とは
ノキアやエリクソンを超える世界最大規模の通信・端末機器メーカー
ファーウェイ(華為技術、英語表記:HUAWEI)はICTソリューションに強みを持つ世界有数の企業です。その事業分野は大きく、通信事業者向けネットワーク事業、法人向けICTソリューション事業、コンシューマー向け端末事業に分けられます。
通信事業者向けネットワーク事業では各国の大手通信会社に設備導入や運用保守サービスを提供しており、法人向けICTソリューション事業は日本でいうとNTTデータやNEC、富士通などの大手システムインテグレータに類似する事業です。
みなさんが日常的に見かける携帯端末やスマートウォッチなどは「コンシューマー向け端末(消費者向け端末)」であり、最先端の技術を駆使し、世界の工場である中国の高い生産性を活用した、リーズナブルな製品を開発、販売しています。
もはや中国メーカーは安いだけではない最先端であるという事実
日本ではファーウェイというと「安いスマートフォン」というイメージが有るかと思いますが、「Mate20Pro」のようなハードウェアはiPhoneにも劣らない機種を発表しています。
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実は、広く世界を見渡してみると中国メーカーだけでもファーウェイより安価なメーカーが多数あります。たとえばOppoなどは中国でもコンシューマー向け製品ではファーウェイを上回る勢いで進出した新興企業です。
ファーウェイの弱点は「中国発」のメーカーであるということ
中国はその国の規模からして米国の2.5倍です。人口が多いということは消費する人の数、つまり市場も大変大きく、今なお6%を上回る経済成長率を維持しています。
これに米国は安全保障上の危機感を覚えていることは間違いありません。またファーウェイの高い技術力と安価な製品がアメリカ国内で多数使われ始めると、アメリカ企業の経営を悪化させ、結果として国内の労働者が働き口を失うことを恐れています。
ファーウェイは米国政府より情報が漏洩する恐れがある指摘され、米国国内市場から携帯電話の通信用機器の排除をされつつあります。これはニュースで大きく取り上げられました。日本でもソフトバンクやドコモが5Gの導入時にファーウェイを除外するのではないかと考えられています。
2019年はファーウェイのグローバル展開で鍵となる年になる
これまで順調に成長を遂げてきたファーウェイは、現在売上高10兆円を超える大企業に成長しています。Appleが29兆円、トヨタも29兆円、日産が11兆円、ホンダも11兆円程度なのでやはりファーウェイの規模の大きさがいかに大きいかわかります。
現在は中国国内での売上が50%以上を占めていますが、特にEMEA(欧州・中東・アフリカ)での売上を伸ばしており、新興国ではその技術と価格を強みに最新の通信機器の導入を進めています。
2019年は米国からの圧力により各国がファーウェイの通信事業者向け機器を導入するかどうかが業績にも大きく影響をすることと考えられます。堅調なコンシューマー向け端末事業を拡大させつつ、通信事業者向けネットワーク事業でいかに顧客流出を防げるか。
これはもはや一営業者の努力ではどうにもなりませんので、中国政府がファーウェイに対して高い透明性や世界各国からのセキュリティ専門家の監査制度を導入するよう指示するなど、広く納得のできる対応を取れるかどうかにかかっています。
Huaweiのスマートウォッチの特徴
ファーウェイ独自のOS「Lite OS」を採用
ファーウェイのスマートウォッチの一番の特徴は独自の「Lite OS」を使用している点にあります。つまり「Wear OS by Google」や「Apple Watch」とも異なります。
しかし、OSが違っても全くもって気にする必要はありません。
ユーザーにとっては「使いやすい」「見やすい」ということが一番大切であってどんなOSが採用されているかどうかは二の次だからです。その意味ではサムスンも独自OSを使って質の高い製品を送り出していますし、ファーウェイのLite OSも期待できるでしょう。
2万円程度で高性能、そしてバッテリーは2週間の電池寿命
大変魅力的なのは2万円程度の価格で、あらゆるスマートウォッチに搭載されている機能が備わって、さらに2週間のバッテリー寿命という点です。
Apple Watchが3日程度であるのと比較すると、費用対効果という視点で見たら十分戦えるスペックだと感じます。
Huawei Watch GTの機能およびシリーズ
Huawei Watch GTの基本スペック
女性には大きめのサイズ
現在日本で発売されているWatch GTは46ミリと大きめのベゼルです。
2019/03/26発表のベゼルサイズ42ミリの「Elegant」というシリーズが投入される予定です。女性の方やアクセサリーとしてならぜひこちらの発売開始を待ち望みたいですね。
約46.5 mm (L) x 約46.5 mm (M) x 約10.6 mm (H)
ベルト幅22 mm
手首周140 mm ~ 210 mm
ディスプレイは有機EL採用
1.39インチ AMOLED (有機EL)
454 x 454 pix | 326 ppi
重さはわりと軽め
約46 g (本体)
約66 g (本体とベルト、スポーツモデル)
約63 g (本体とベルト、クラシックモデル)
センサーはスマホ並以上
上の3つはスマホにも搭載されていますが、心拍センサーや気圧センサーはスマートウォッチならではのセンサー機能かなと思います。気圧に関しては高地トレーニングや登山でもしない限りあまり使う機会はないかもしれませんが…
加速度センサー
ジャイロセンサー
磁気センサー(コンパス)
心拍センサー(高精度分離型PPG)
環境光センサー
気圧センサー
防水は日常的には大丈夫なレベル
5 ATM(5気圧防水)
参考までに5気圧防水というのはどの程度の防水かと言うと、スイミングはできるが素潜りやダイビングには使えず、シャワーで無理やり水を押し付けたりすると水が入る可能性があるレベルです。
JISで言えば「日常生活用強化防水」と言われる通常の防水機能を備えた時計ですと、だいたい5気圧防水くらいかなと思います。
Huawei Watch GTの活用法
登山やトレイルラン用
電池寿命が比較的長いのでGPSを利用していても「最大22時間」は利用可能だそうです
流石に数日間つかうことはできないので登山中にずっとつかうことはできませんが、心拍測定と合わせて最大「2週間」まで定期測定することが可能です。
ランニングやマラソントレーニング用
Watch GTの機能の一つに「コーチング機能」があります。
普段身につけるものだからこそふとしたときに「あ、今日トレーニングの日だ」とリマインドしてくれるのは有り難いですよね。
ランニング中の心拍数を測定してくれるので強度を教えてくれるというのも自分ではなかなか意識することが難しいところなので嬉しいかもしれません!
睡眠の質のチェック用
「インテリジェント睡眠統計」という機能があります。これは、ファーウェイとハーバード大学大学院との共同研究の睡眠サイクルの睡眠モニタプログラムに基づいています。
HUAWEI TruSleep™2.0は、一般的な睡眠関連の問題を特定し、200以上の中から適切なアドバイスし、睡眠を改善するきっかけになるかもしれませんね。
【最新】ファーウェイ Watch GT ActiveとElegantが登場
Watch GT Activeはアスリート用
Watch GT Activeは毎週90分の充電で2週間持続するとしています。運動と心拍測定をしてこれだけのバッテリーの持ちがあるのは驚きですよね。
そしてこのActiveの大きな特徴に、トライアスロンを追跡するモードが搭載されているということです。これまでのWatch GTには含まれていませんでしたが、Active販売開始と同時期にアップデートが期待できます。
Watch GT Elegantは女性向け
Huawei Watch GT Elegantはちょっと上で触れましたが、42ミリという使いやすい大きさになっています。小さくなった分バッテリー寿命は少し短くなるようですが、Elegant用に開発された新しいウォッチフェイスや他の機種と同様の機能を備えるようです。
ファーウェイという会社から最新Watch GTの解説まで
いかがでしたでしょうか。SmartWatch&Wearableでは単なる製品紹介にとどまらず、皆様の知的好奇心や日常を楽しくさせるちょっとした知識も合わせてご紹介しています。
今回は意外と日本では知られていないファーウェイという会社の解説から、最新のスマートウォッチ端末であるWatch GTの紹介までものすごく足早にご紹介いたしました。
今後も中国初の新興メーカーのアイデアと手に取りやすい価格の製品に注目したいですね。
Source: WEARABLE:QTO5Google