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スマートウォッチと自動車の連携で運転中のストレスを管理する
GarminとDaimlerによるウエアラブル×車の共同研究
ウェアラブルデバイスを着けたドライバーがメルセデスベンツを運転し、ドライバーの健康状態を把握します。このように、健康状態をトラッキングすることにより快適で安全に移動することに役立てる研究が進んでいます。
ガーミンは「Vivoactive 3」のダイムラーコラボレーション版を作成しました。
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ダイムラーはウェアラブルデバイスから取得した心拍数およびストレス追跡能力を利用し、メルセデスベンツの車両に組み込まれている独自の適応型インフォテインメントシステムと統合します。
ドライバーの疲労を察知して、最適な提案をするスマートカー
コラボレーションの究極の目的は、ドライバーの疲労感やストレスを軽減することです。
Vivoactive 3のデータは「メルセデス・ミー・コネクト(Mercedes me connect )」に送信され、そのリアルタイムのバイオメトリックデータを利用して車内にそのデータからの洞察を提供します。
主にこの情報はドライバーがストレスを感じているかリラックスしているかを示します。
さらにナビゲーションシステムからストレスの少ない可能性のあるルートを提案したり、
心地よい音楽を選んでドライバーの気分に合わせたりすることが可能になるということです。
スマートウォッチだけでなく、ハンドルを握るとストレス状態が分かったりするなど、様々なアイデアが実証実験されていきそうです。
そうしたスマートな未来が来る前に、今ドライバーのあなたができること、そして知っておきたい運転中のストレスについてもう少し学びましょう!
運転中のストレスの原因を知ろう!
運転中のストレスの原因は大きく分けると3つ
早速ですが、運転中にイライラした時のことを思い出してください。
「どんな時、運転していてストレスを感じましたか?」
- 「煽られた時」「悪くないのにぶつかってきた時」「割り込みが強引だった時」
- 「睡眠不足の時」「恋人やパートナーと喧嘩した時」「テスト直前の時」
このように、ストレスの原因は1つに限らられるものではありません。
そして、自分自身でもその原因を、その時客観的に認識することはできません。
運転におけるストレスは、大きく3つに分けることができます。
- 「疲労」によるもの、
- 「緊張感、快-不快の感情、怒り」によるもの、
- 「不安」
睡眠不足で体が疲れている時は「疲労」というストレスを感じます。
そして、考えすぎてしまう人は「睡眠不足で不安だな」と「不安」を感じます。
睡眠不足なのは上司の飲みに遅くまで付き合わされたからで「不快」かもしれません。
このように運転におけるストレスの原因は1つとは限らず、
いくつかの要素が合わさって「ストレス」という漠然とした感覚を呼び起こします。
運転をしてると、なぜストレスが溜まるのか
道路上で他車や歩行者と錯綜する瞬間は、無意識的にイライラや怒りを感じています。
注意を払うのは、自分が危険から避けるためで、自分の身を守るためです。
普段からある程度の「ストレス」を持っていなければ、危険から逃げることはできませんが、この閾値があまりにも高すぎてしまった時に、大きなストレスを感じることになります。
また、期待した通りに相手が行動しなかったらイライラしますよね。
「おい、ちゃんと避けろよ」
「危ないじゃないか!」
日常的にこういう場面に遭遇することもありますね。
自分が正しくても、人が正しいことをするとは限りません。
車間距離や信号の無理な通過を戒めるのは、ゆずりあい、つまり心に余裕を持つことが、
運転中のストレスひいては事故を防ぐことにつながるからです。
そして、現代人は時間に追われています。
時間を意識すると焦りの感情を引き起こしやすいと言えます。
例えば、顧客との打ち合わせや次の仕事などが詰まっていると焦りが生じます。
焦りを感じると不安で気分が不安定になり、疲労感も感じます。
こうした状態で運転することは難しく、事故を引き起こしやすくなるので、
無理なスケジュールで運転をしているドライバーは極度のストレスに晒されます。
ストレス解消のための運転というのはありえるの?
運転することはストレスになるが、気分転換にもなる
これまで、「運転をすることはストレスを感じることが多い」という内容が中心でした。
しかし、運転が好きな人はドライブをするとなんだか心がスッキリするかもしれません。
それはいったいどういうことなのでしょうか。
交通心理学の視点から見れば、自分ひとりで思う存分自由に運転できる世界ならまだしも、
歩行者や他の車が走っている道を運転するのは、実はストレスを感じています。
確かにそういう人もいます。
しかし、運転を仕事にしている人の多くは、労働時間の長さや休憩時間の短さ、
などの身体的なストレスを強く感じていることが多いです。
運転をしていると他人の車もあるので自分の思うがままではないことがあります。
その時に「イラッ」としたことはありませんか?
こうした時に心が乱される、これを「ストレス」と呼ぶのです。
人間は生きるために、危険を避けるために、ある程度気を張っています。
適度な緊張感をつくることでそれにより集中できたり、力を出すことができます。
しかし、それをあまりにやりすぎるとストレスが強すぎる状態になり、
精神的に不安定になったり、体が防衛反応することで無気力に陥ったりします。
運転の中の楽しみを見つけることがストレス対策になる
ですから、運転自体を「ストレス解消」として捉えるというよりも、
運転席に座るという体験を通して、自分だけの空間を満喫したり、思い悩んでいることを忘れて運転に集中するための「気分転換」として捉えたほうがよいでしょう。
運転中のストレスによって起こる交通事故
研究により交通事故の原因の1つとして認識されたストレス
「私のストレス発散方法はドライブです!」という方もいるでしょう。
自動車を運転するのはなんだか、そのスピード感もあり「スカッと」しますよね。
しかし、ストレスを感じながら自動車を運転するのは危険だと知っていましたか?
「感情ストレスは交通事故の重要ファクターの一つである」とされています。
ストレス解消のはずが逆にストレスになってしまうことも…
「キキーッ!!!」
「(ガシャン)」
ストレスを発散するためにドライブしていたはずが、事故を起こしてストレスを感じるのは本末転倒です。
しかし、後になってみれば「なんでこんなことしてしまったのだろう」と思うのですが、その時に自分のストレスを自覚することは難しいこと。
そんな時にAIなどの最先端技術を用いて、自動車がドライバーのストレスを計測し、最適な経路の提案や音楽などの提案をしてくれたらいいですよね。
将来、ガーミン(Germin)とダイムラー以外にも、ヘルスケアデバイスとしてのスマートウォッチと様々な機器が連携していく世界が広がっていくかもしれませんね。
まとめ
- ガーミンとダイムラー社によるウェアラブルデバイスを用いた運転手のストレス対策についての研究が進んでいる
- 運転中のストレスは大きく分けて3種類
- 公共の道路である以上「ゆずりあい」ができる状態をつくること
- 運転はストレスになる、気分転換として感じられる程度の運転にする
Source: WEARABLE