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完全栄養食の中ではBASEが一番美味しい?
1. BASE BREADもPASTAも1食390円からというコスパ
前回BASE BREADのおためしセットを購入し、試食してみたところ思った以上に美味しく驚きました。
その後も何袋も食べてみましたが、個人的なベストは2,3日分を冷蔵庫で解凍した上で、食べるときにオーブントースターで焼き目がほんのり付くくらいにすることですね。
私はパナソニックのビストロというオーブンレンジを使っていますので、「トースト」設定で4分ほどでふんわり、もちもちした全粒粉のパンを食べることができます。
冷凍パンというのが馴染みがない方も多いかもしれませんが、ヨーロッパ系の固めのパンはだいたい冷凍されてスーパーで販売されています。これがまた美味しいんですよね。
ナチュラルローソンなどで販売されている焼き立てパンも冷凍生地を店頭で焼いていますし、大手のパン屋さんチェーンでも冷凍生地を各店舗に配送することでパン屋さんに必要な仕込みなどの重労働を軽減しつつも、美味しいパンを届けているんですよ。
2. 完全栄養食の中ではBASEは美味しい方である
完全栄養食と称する食品はいろいろとトライしましたが、どうしても栄養素が高い食品は一言で言えば「まずい」のです。
玄米やライ麦パン、全粒粉、野菜、木の実などは確かに美味しいと感じるものもありますが総じて食感も悪いですし、甘みも抑えめです。
反面、市販のパンや白米、ケーキやピザは美味しいですよね。
これは人間がまだ動物に限りなく近い生活を営んでいた頃、高いエネルギーのある「糖分」「脂質」が大変貴重だったために、身体が欲しがってしまうためだと考えられます。
その点、完全栄養食としてのBASE BREADはなかなか美味しいパンですし、今回取り上げるBASE PASTAも、普通の食事には及びませんがなかなか美味しいパスタです。
生物としての人間が求めてしまう「おいしさ」と、本当に身体が必要とする栄養を手軽に取れるという意味での「おいしさ」は全く違うということは知っておかなくてはなりません!
3. BASE PASTAは三大栄養素の観点からおすすめ
それでは今回はBASE PASTAのレビューをしてみたいと思います。
今日は「今井シェフ特製ポモドーロ」をトライしてみます。その他にも「ジェノベーゼソース」「焼きそば」「台湾まぜそば」も同時購入しましたのでこれらは後日またご紹介します。
まず麺の方ですが「完全栄養食パスタ」と言いつつも見た目は「そば」に似ています。
原料が全粒粉の小麦ですし、チアシードなどには種の色がありますから色が付いてしまうんでしょうね。
BASE PASTAは122グラムで341kcalとカロリーだけ見ればそこまで低くはありません。そして、主な栄養素としてタンパク質29.7g、炭水化物39.2g、脂質7.9gです。
タンパク質29.7gというのは1日に必要なタンパク質のうち約3分の1を占めますから、しっかりタンパク質を補給できる食事であると考えられます。
このタンパク質は小麦タンパクから作られているので、市販の多くのプロテインのようにホエイ(動物性タンパク質)ではないところも特徴です。
また、栄養素だけではなく主成分として「全粒粉」を採用しているという点がポイントです。詳しい説明はまた後日としますが、全粒粉は低GI食品に分類されます。
我々日本人は白米を多く食べるため、炭水化物から作られる「糖」が糖尿病や肥満の原因ではないかと指摘されています。この糖の吸収スピードが早すぎると血糖値の変動が大きくなり、身体に負担をかけやすいのです。(詳しくは大塚製薬の「GI値と血糖」を御覧ください。)
そこでゆるやかに体内に糖を吸収するために低GIの食品が良いとされているのです。
つまり、同じ量のカロリーで小麦を摂取したとしても、全粒粉の場合はゆるやかに吸収されるので血糖値が急激に高くなることを抑えられます。また消化にエネルギーを取られすぎないので食後の眠気も抑えられるかもしれません。
4. ミネラルやビタミンなどもバランス良い
果物や野菜に含まれている鉄分やカリウムも、それぞれ一日に必要な量の73%、87%を摂取できます。意外と意識して取らないと摂取できない成分ですので良いですね。
また、ビタミンや葉酸なども十分摂取することができます。1日1食完全栄養食を入れることでかなり栄養バランスは改善するのではないでしょうか。
BASE PASTA+今井シェフ特製ポモドーロを試食
ポモドーロはトマトベースのシンプルなパスタソース
BASEは三軒茶屋のイタリアンレストラン「ペペロッソ」の今井シェフとコラボして各種パスタソースを開発しています。
今回はポモドーロというイタリアンではかなりメジャーなシンプルなパスタソースをいただきます。BASE PASTAのソースはすべて低糖質・
BASEの公式サイトには以下のような説明があります。
肉厚トマトの食感とフレッシュな味わいが特徴。今井シェフ監修の本格的なポモドーロソース。イタリアとギリシャ産のトマトにはちみつを加えた、シンプルで素材の味を感じられる一品です。(1食あたり 508kcal、糖質量 46.4g)
ポモドーロの一般的なカロリーはわかりませんでしたが、パナソニックのサイトによると近いメニューである「スパゲッティアマトリチアーナ(麺80グラム)のカロリーは522kcalということです。
カロリーや糖質量だけをみると508kcalというのは決して少なくはありませんが、1食に必要なエネルギーとしては多すぎず、少なすぎず十分です。
そして、決してカロリーカットのみを目的にすることはしないほうが良いです。
食事全体としてどのような材料で構成されているかが極めて重要です。その意味では、良い食材、考えられた栄養配分で構成されているこのメニューはベストです。
BASE PASTAとポモドーロの味は?
湯で時間はわずかに「1分」です。手軽に食べられるというのは良いですね。
ちなみに以前も紹介しましたが、
麺を茹でる前にソースを温めて置くとすぐに麺に掛けることができます。
結構美味しそうですよね。早速食べてみたいと思います。
やはり、完全栄養食だけあって普通の食べ物だと思ってはいけません(笑)しかし、これまで食べた完全栄養食の中ではBASE BREADの次に美味しいと思います。
それにパスタソースが美味しいですので麺が多少違和感あっても食べられます。
レビュー等でも指摘されていますが、麺のもっちり感がパスタの「ツルッと感」とは異なりますので、パスタだと思って食べるとあまり美味しくないと感じるかもしれません。
しかし、これは「完全栄養食」です。そう考えると決してまずくはないです。
プロテインやドリンク状の完全栄養食を飲み干すよりは人間的な食事になると思います。パスタソースも味は控えめですが、しっかりオリーブオイルがはいっており美味しさにも気を配っていることがわかります。
最後に糖質が多いということ、そして1食508kcalという点について、「あまりカロリーオフではないではないか」と思う人がいるかも知れませんので余談ではありますが私の失敗談を踏まえてご紹介します。
なぜカロリーだけを気にするとダイエットできないのか?
私も2ヶ月のトレーニングでいいペースで減量していました。
しかし、中盤から「もっと減らしたい!」と思い始め、プロテインとサラダだけを食べるなど胃腸をあまり使わずにカロリーを落とすことを始めてしまいました。
その結果、体重は減りませんでした。
食事というのは「基本」と言われますが、それは食事をすることでトレーニングによって生まれた筋肉に十分なエネルギーを供給する必要があるからです。
しっかりした食事をしていれば胃腸も活発に動きますし、筋肉量が落ちることはないのですが、私のようについついタンパク質だけ、野菜だけと極端な食事制限をするとそこまで肥満ではない人は身体が抵抗して脂肪より先に筋肉が落ちてしまうのです。
結果として代謝が上がりませんので省エネになり、運動をしても体重が落ちないのです。
また、トレーニングで筋肉増大を目指している人にとっては食事がないということでひょろひょろとした体になってしまい身体は全く大きくなりません。
つまり、カロリーだけを気にしすぎるとダイエットも筋肉増大も失敗します。
必要なエネルギーはサプリメントやプロテインだけから取るのではなく、バランスの良い食事に加えて足りないタンパク質などの栄養だけを補う形にしなければ成果がでません。
絶食すれば当然体重は落ちますが、それは一時的なものです。
以前スマウェルでも取り上げましたが、栄養学・医学研究論文の結果を統合したメタアナリシスという分析の結果、炭水化物ダイエットも、脂肪カットダイエットもカロリーが同じであれば体重減少の効果としては全く変わないことがわかっています。
そして6ヶ月で体重減少はピークを向かえます。それ以降はすこし増えるか、あまり変動しません。つまり、絶食しても炭水化物ダイエットをしても数ヶ月でのダイエットはほぼリバウンドします。
そこで、自分に試練を課して食事を抑え続けることができれば継続しますが、意思が相当強くなければ無理強いは続きません。
結局は少しずつ摂取カロリーを管理しつつ、適度に筋肉量を上げて代謝を増やしながら、有酸素運動なども増やしていくことでしか年単位での健康な身体は作られないのです。
BASE PASTAのまとめ
長くなりましたが、BASE PASTAと今井シェフ特製ポモドーロソースは、「完全栄養食としてはかなりおいしい」という結論に至りました。
他の完全栄養食は液状のものが多いですが、これは継続がしんどいです。
BASEの場合、パンやパスタなど食事っぽい形であり、かつ考えられた栄養素配分ですのでまずは1日1食、もしくはそれ以下でも良いと思います。
ただ、これを食べることより日々の食事で甘いものや油をできるだけカットしようという意識付けを行うことが大事だと思います。完全栄養食だけでの生活というのは無理です。
私のように代謝を落としながらカロリーも落としてしまうと結果的に完全栄養食を積極的に取り入れても体重減少や体脂肪率が下がらないことが起こります。
結局はきちんとした食事が必要だと思いますし、食事をすることで楽しみや満足を得られるのであれば、まずはちょっとした意識付けで食べるものを変えていくことから始めてはいかがでしょうか。