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【血糖値測定】スマートウォッチApple WatchがDexcom G8と連携予定

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スマートウォッチ×血糖値測定が実現する世界

DexcomはFDA承認済みでグルコース測定ができる

Dexcomは米国の糖尿病管理ソフトウェアなどを開発する企業です。
日本ではテルモを通してDexcom G4が販売されています。

このDexcomは病院及び糖尿病患者のグルコース濃度の変化やパターンを管理します。

日本で導入されている「Dexcom G4 Platinum」は、間質液中のグルコース濃度を測定しその変化のパターンを記録するモニタリングが可能です。

センサーはすでに小型化されており、腹部に貼り付けたセンサーで皮下の間質液中のグルコース濃度を連続的に測定することができます。

Dexcom G4 PLATINUMシステム出典:糖尿病リソースガイド – http://dm-rg.net/news/2019/03/020040.html?pr=dmrg009

 

センサーと専用のモニターを用いてリアルタイムでグルコース濃度の変動を確認できます。

なぜ自分でグルコース濃度を測る血糖自己測定が重要なのか

通常であれば食べ物が消化されブドウ糖を吸収するため血糖値が上がるのですが、
膵臓からインスリンというホルモンが出ることで血糖値が下がります。

この機能が十分に働かなることで糖尿病と診断されることになります。

食後の血糖値はどうしても高くなりがちなのですが、
小麦や白米などは特に血糖値を上げやすい食品として知られています。

そこで、日常生活のなかで変化する血糖値を確認、測定結果を記録することで、
自分の体の調子を把握し、糖尿病の進行を抑えることが重要です。

これまでも血糖値の測定は病院だけではなく、指先に自分で注射をすることによる、
「血糖自己測定」という方法
が行われてきました。[1]佐藤亜位. “持続血糖モニターの有用性.” 信州医学雑誌 66.1 (2018): 17-27.

しかし、注射をする必要があるために面倒であったりすることから、
忙しい人にはあまり実用的ではないことがネックでした。

DexcomとAppleの連携により医療機器として信頼の高いスマートウォッチと血糖自己測定が可能

これまでのDexcomは腹部に装着するセンサーと付属のモニタを用いて、
それ単体の血糖自己測定および記録機能を備えていました。

しかし、今後はApple Watchをモニター代わりにすることが可能になれば、
より小型でかつ患者さんにも負担の少ない血糖自己測定ができるようになります

Dexcomはすでに米国では上場しており、売上も1千億円を超える企業です。
またFDA承認も受けていることから医療機器としての安心感もあります。

今回、Apple Watchと連携が行われることでApple Watchはより健康管理、
および医療機器としての存在感をましていくに違いありません。

スマートウォッチでの血糖モニタシステムについて

DexcomG6は7日間利用可能センサーで1つ1万円程度

現在日本でも医療機器として使用されているDexcom G4というシステムは、
保険適用の医療機器であり、センサーは1つ1万円程度となっています。

センサーは衛生面もありますので試用期間が7日間と定められており、
最初の設定時にキャリブレーションが必要です。精度は10%以下となっています。

通常使用される自己血糖測定器のほうが精度的には高いといえますが、
容易に測定できるという観点はユーザー・エクスペリエンス的に重要であり、
患者さんの心理的な負担を軽減しながら、意識付けが容易にできるメリットがあります。

Dexcomは血糖自己測定器やインスリンポンプも販売

Dexcomはアメリカでも大手の糖尿病治療メーカーであり、
自社で血糖自己測定器やインスリンポンプの開発も行っています。

糖尿病自体は「インスリン」というイメージが非常に強いですが、
これはあくまでホルモンを自分の体の代わりに注射するということであり、
病気そのものを治療する効果はありません。

血糖自己測定が推奨されるのも[2]糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/seminar/06/、普段の血糖をコントロールすることが基本だからです。

インスリンの効き方や食事後の血糖値の変化など、
細かいチェックが簡単にできるようになればよりQOLは増大するでしょう。

自分にとって血糖値を急激に上げるような食事は何なのか、
本やお医者さんに聞いた話だけではなく、実際に自分の体験をデータという形で、
手元で見ることが糖尿病への意識向上にも繋がります

実はFitbit IonicもDexcomと連携している?

Engadgetによると2018年度中に提供開始予定だった

DexcomとFitbitは2018年中にこの機能をIonicユーザーに提供する予定で、それだけでなく糖尿病を管理するツールの開発を進めるとのこと。Dexcomのケビン・セイヤーCEOは「Fitbit IonicにCGMデータを表示可能とし、iOSおよびAndroidデバイス両方でそのデータを利用可能にすることは、糖尿病の管理方法によりよい影響をもたらす」とコメントしました。

しかし、2019年6月20日現在において公式発表はまだありません。

Fitbit公式フォーラムにおいても正式な発表はまだされていないということですので、
アメリカでもまだ実際にサービス開始はしていないようです。

Apple WatchとDexcomの連携についてももう少し時間がかかりそうです。

Source: Apple Watch will soon receive better glucose tracker support to help diabetics

References

References
1 佐藤亜位. “持続血糖モニターの有用性.” 信州医学雑誌 66.1 (2018): 17-27.
2 糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/seminar/06/
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